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| ===================================================================== 【重 箱】 〔VOL.12〕 1999.12.15 ===================================================================== |
| お正月の晴れの席、でんとおわしますはおせちを詰めた重箱。漆黒に金の蒔絵の施されたお重は、黄門様の印篭のごとき存在感で、新年の風景には欠かせないものの一つ。ホテルや仕出しのおせちをオーダーする家庭も多い昨今ですが、できあいのおせちでも塗りの重箱に詰め替えるだけで、ぐっと豊かな気分になれるものです。 漆器は手入れに手間がかると思われがちですが、ポイントさえ抑えれば大丈夫。基本的にから拭きだけでもOKですが、汚れが気になればぬるま湯に数分浸し、汚れを取りやすくしてから軽くすすぎ洗いを。漆器は洗剤が苦手。どうしても使う場合は薄めてからにしましょう。水気を切り、乾いた柔らかい布で拭いてから直射日光の当たらない場所へ収納します。 お正月に限らず、例えばお彼岸におはぎを詰めたり…と、年に数回でも重箱の出番を増やしてやると、水分が程よく補給されるのでお重本体にも良く、味わいが深まります。 |
| ===================================================================== 【冷酒クーラー】 〔VOL.11〕 1999.12.01 ===================================================================== |
クリスマス、ミレニアムと、家族や仲間でホームパーティーを楽しむ機会もぐっと増えそうな今年の師走。パーティードリンクにシャンパンやワインもいいけれど、暖かい部屋でいただく冷酒というのもオツなもの。冷やした冷酒ボトルをごちそうと一緒に食卓へ並べてみてはいかがでしょう。 和のテイスト漂う木樽製のしゃれた冷酒ワインクーラーが販売されています。もちろん、身のまわりにあるもので代用も可。例えば、お墓参りの時に使う手提げ桶、祝い酒などを入れて贈答用に使われる角樽、和骨董がお好きな方なら小さめの火鉢や手あぶり、大きめの色絵鉢などを即席冷酒クーラーとして活用してみては? 色絵や染付の和骨董の器を洋風にテーブルセッティングし、切子や吹きガラスのグラスでもあれば素敵な和洋折衷パーティーになりそうです。 ●冷酒ワインクーラーなど、家庭で使える桶・樽製品のご紹介 http://www.spac.co.jp/oke-taru/ |
| ===================================================================== 【土 鍋】 〔VOL.10〕 1999.11.17 ===================================================================== |
肌寒くなるにつれ恋しくなる鍋料理。日本の鍋料理必携アイテムと言えば、やはり土鍋でしょう。一般的に素焼きにうわぐすりをかけて焼いた荒陶製のものを指します。火の当たりがやわらかく、じわっと煮えるので野菜や魚、肉など材料の持ち味を損なわず、高い保温力で食卓に置いても温かいまま最後までいただけます。土鍋でこしらえたおかゆや雑炊がひと味違うのは、こうした特徴によるもの。 初めて土鍋を使う時は、先に鍋の内側だけをさっと洗い、湯に番茶を入れて20分ほど煮立てると土臭さが抜けます。また、水1カップに大さじ1の割合で小麦粉を混ぜ、弱火で10分ほど煮ておくと、小麦粉の粘りが鍋肌に染み、ひび割れを防ぐ効果も。鍋底をぬらしたまま火にかけると、ひび割れのもとなのでくれぐれもご注意を! |
| ===================================================================== 【お ろ し 金】 〔VOL.9〕 1999.11.03 ===================================================================== |
大根おろしが好物で業務用のおろし機を普段から使っている、とトーク番組で言っていたのは確か女優の桃井かおりさん。業務用とまではいかなくても、家庭に一つや二つ必ずあるのがおろし金です。 アルミやプラスチック製のものが一般的ですが、みずみずしくフワッとした大根おろしを望むなら、ちょっとお値段は張りますが、銅製のおろし金が最適。目が揃いすぎていると2〜3回往復するうちに大根に同じ溝ができ、目に引っかからなくなります。 手で一つ一つ目立てした手作り品は、目の角度や間隔に微妙なばらつきがあるので空スベリが少なく、水分と繊維を含んだ滑らかな大根おろしがすりあがるそう。豪快におろす場合は、歯が竹でできた“鬼おろし”という昔ながらの道具もあります。 天ぷらや焼き魚、みぞれ鍋などにたっぷりすって召しあがれ。 |
| ===================================================================== 【すきやき鍋】 〔VOL.8〕 1999.10.20 ===================================================================== |
鍋型のホットプレートの台頭で、食卓ですきやき鍋を使うご家庭も少なくなっているのでは? 重いし、用途も限られているので敬遠されがちですが、電磁調理器で使用でき、鉄分を自然にとれるということで、使ってみる価値はまだまだ十分にありそう。 買う時は厚手のものを選びましょう。火の通りにむらがなく、すきやきがおいしく仕上がります。使い始める際はたっぷりの水を入れて煮立て、錆止めの樹脂加工をとってしまいます。水気を拭いて、油を鍋全体に広げながら熱すると油がなじみ、ぐっと使いやすくなります。使用後は鍋が熱いうちに湯をさし、たわしなどで洗ったあと、よく乾かしてから新聞紙に包んでおきます。 すきやきだけでなく、キムチを入れて韓国風、新鮮な魚介をわりしたにつけて食す魚すきなども楽しめます。 |
| ===================================================================== 【親 子 鍋】 〔VOL.7〕 1999.10.06 ===================================================================== |
親子丼、牛丼、カツ丼といったどんぶりものの具作り専用の鍋があることをご存知ですか? その名も親子鍋。直径約20cmくらいの円盤の端に垂直に木製の柄が付いた、パッと見大型のおたまのような代物です。これを火にかけ、つゆをはり、スライスした玉ねぎと鶏肉を入れ、くつくつ煮えてきたところに溶き卵をじゅわっと回しかけます。 卵が半熟状態になるのを見計らい、火からおろし、あらかじめ熱々のごはんをよそったどんぶりの上に具をサッとスライドさせて…。 上に三つ葉やカットしたのりを散らせば、ハイ親子丼のできあがり! 具を変えればほかのどんぶりも簡単に作れてしまいます。 ホームセンターなどで500円前後で購入可。食欲の秋、家庭でどんぶりパーティーなんていかがでしょう。 |
| ===================================================================== 【すりこぎ】 〔VOL.6〕 1999.9.22 ===================================================================== |
長さ、太さ、樹の種類…。同じ道具でありながら実にバリエーション豊かなのがすりこぎです。 白い桐や自然な風合いの山椒で作られたものが一般的ですが、他にも椿、柳、桂、桑、樫、くるみなど樹種はいろいろ。桐のすりこぎは、砂の混じった食材をおろす際、すりこぎに砂がくいこみ、取り除く役目を果たすため古くから使われてきたようです。 逆に、かたい食材をおろすには椿のような堅木、というふうに樹の特性と食材に合わせて使い分けられ、かつては一軒の家に大小とりどりのすりこぎが置かれていたとか。 「すりこぎ食わぬ人はなし」という諺がある通り、使うほどにすりへっていくすりこぎ。和風スパイスとも言える山椒が使われているのもうなづけます。 |
| ===================================================================== 【す り 鉢】 〔VOL.5〕 1999.9.08 ===================================================================== |
大ぶりのすり鉢をでんと構え、年季の入った長いすりこぎを両手で握りゴマをする…。そんな祖母の姿はなんとも頼もしく、子どもながらにカッコイイと思ったものです。 使い道がないようで、実はないと困るのがすり鉢。かくいう私も結婚後、白和えが無性に食べたくなり、慌ててすり鉢を買いに走った記憶があります。 もともとは雑穀を粉にするための道具。粗い櫛目がつくようになったのは鎌倉時代の備前焼のすり鉢が最初だそうで、江戸時代に入ってから、あの美しい細かな櫛目がつくようになったんだとか。 すり鉢と言えば備前。丈夫で櫛目がよく立った備前・岡山のものは、最高とされ、すり鉢のことを「ビゼン」と呼ぶ所もあるそうです。 ゴマをすって和え物に、山芋をすってとろろに、おいしいつみれや味噌だれを作る時にも欠かせない小道具です。 |
| ===================================================================== 【 葉 】 〔VOL.4〕 1999.8.25 ===================================================================== |
盆の墓参りの際、墓へと続く山道に、堆積した笹の葉に混じって落ちていた竹の皮。昔はこれにおむすびを包んで弁当にしたとは、祖母の弁。墓参り後の親戚の集まりでは、柏やカタラの葉にくるんで蒸したお餅がデザート代わりに登場。他にも庭先の葉蘭を二、三枚大皿の上に敷き、その上に刺身などを盛ったり、と田舎の生活では葉の類が、まだまだ現役で食卓をにぎわしていました。 今でもアジアの国の多くでは葉が食器(主に皿)として活用されています。東インドなどにある沙羅の木。現地ではこの木の葉を綴り、葉皿として使っているそう。日本語の皿の語源も沙羅=サラからきているんだとか。笹、八つ手、椿などが庭にあれば、ちょっと手折って即席の食器として食卓へ。 ハーブやシソの葉なども食すだけでなく、和食のあしらいや彩りに、使ってみてはいかがでしょう。 |
| ===================================================================== 【ほ う ろ く】 〔VOL.3〕 1999.8.11 ===================================================================== |
「ほうろく」と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。辞書によると、「物を煎ったり、蒸し焼きにしたりするのに使う、素焼きの土なべ」とあります。土なべと言ってもふたがついているわけでなく、実際はもろに素焼きの“ふちのついた平らなお皿”。直径25cm位のなんとも原始的な代物です。 わが実家では、もっぱら「はぶそお茶」と言う、独特の香りの田舎茶を煎るのに使っていました。弱火でそろりそろりとお茶を煎ると、家中に何とも言えない良い香りが広がり、さわやかな気分に…。 お茶を煎るなんて行為、現代生活ではほとんど縁はありませんが、コレ、やってみるとやみつきになること間違いなし! 食器屋さんなどで三千円くらいで売られているはず。機会あらば、ほうろくのある暮らし、ぜひお試しください。 |
| ===================================================================== 【七 輪】 〔VOL.2〕 1999.7.28 ===================================================================== |
これを知っているか否かで年齢が分かってしまいそう。幼少のみぎりより都会育ちという方もご存じないかも。でも、丙午で田舎育ちの私は知っています。昔は、七輪に練炭を入れて掘りごたつにしたもの…。 今や掘りごたつも電気の時代ですが、あるんですねぇ、今でもホームセンターに。二千円前後で売られています。自宅の庭でバーベキューというのは欧米の家庭。アウトドアならともかく、日本の狭い庭やマンションのベランダではそうはいきません。 そこで温故知新、七輪の登場です。炭をおこしてもち焼きアミをのせ、おもむろに串刺しにした肉や野菜を並べます。うちわ片手に火加減を見ながら串を返し、焼き具合を確認。できたはしからアツアツをほおばる! これぞ日本のバーベキュー。焼肉、焼き鳥、焼き魚もいいみたい。移動可能で場所いらず。七輪バーベキューぜひ、お試しあれ! |
| ===================================================================== 【箸 置 き】 〔創刊号〕 1999.7.14 ===================================================================== |
箸置きは、まさに小道具というにふさわしいアイテム。なくてもいいものだけど、使い始めるとこれがないと妙に食卓が落ちつかないのです。 陶器、竹、木、ガラス、和紙、プラスチックなど、素材も様々。値段も手頃で、気張らず揃えられるのも嬉しい点。通常は三百円前後で食器屋さんやデパート・スーパーの陶器コーナーで購入できます。高くてもせいぜい一個千円、作家ものでもそう覚悟のいらない価格で求めることができます。 気に入った品を普段使いにするもよし、季節や行事に合わせて変化をつけてみるもよし、箸置き一つで、ぐっと和食的暮らしは身近なものに…。 自然の素材だって活用できます。手折った桃や桜の小枝、小ぶりのサザエの殻、海辺や川原で見つけた色や形のきれいな小石など、庭先やアウトドアで見つけたものを食卓へ。季節感溢れる家族へのもてなしができますよ。 |